ブログお休みのお知らせ
お知らせです。
再開まで少しお待ちください。
【お知らせ】毎週木曜に隔週更新している2つのブログですが、現在映画制作に参加していて書く暇がないので撮影が終わるまでお休みします🙇♀️
— Tatsue☺︎Filmmaker (@_sueets) 2018年3月7日
4月下旬より再開します!また再開しましたらお知らせします☺︎
語学学校(1) - 初日・先生が何言ってるかわからない
こんにちは、Tatsue(@_sueets)です。
オーストラリア到着から3日目の月曜日。
新しい週が始まりました。私はこの日からいよいよ語学学校に通い始めます。
ラテンなクラス
クラス分けのテストは日本でリーディングとライティングしか受けていないため、初日にテストがあるかもと言われていました。
実際テストはなかったのですが、その分授業に遅れて参加。もちろんみなさん自己紹介等終わっていたようで、打ち解けている雰囲気に入っていくのがこわかったです。
クラスは私を含めて5人。
クラスメイト4人中2人がコロンビア人、あと1人ずつ、ブラジル、スペイン。
この時点でHelloよりHola寄りの教室。
先生はイギリス南部の出身でしたが、大学院でスペインに留学されていてスペイン語を話せるとのこと。
明日から私もスペイン語を学んだ方がいいのだろうか、と一抹の不安が心をよぎりましたが、みんながスペイン語を話していて理解できず困る、ということはコース中ありませんでした。
クラスメイトはみんなよく英語ができる子達だったので、英語で話してくれましたし。
「訛り」に出会う
しかしながら、私の問題はネイティブの話す「訛り」だったのです。
大学生の頃、滞在した英語圏はアメリカに2度、よく観た海外ドラマもアメリカのもの。
人生このかたアメリカ英語ばかり聞いていた私は、イギリス出身の先生の言っていることが全くわからなかったのです。
(まあアメリカ人の言っていることもあんまり理解できていなかったとは思う)
4割
この日、先生の話は4割も理解できませんでした。最初に留学を後悔したのは紛れもなくこの日です。
何の話をしているのか、何が面白いのか、何を聞かれているのか。
先生もおそらくゆっくりわかりやすく話してくれていたのだと思いますが、耳が英語に慣れていないせいもあって私はパニックでした。
初日が終わる頃には疲れ切っていて、このコースを受講するのはもう無理だと考えていました。
テストをパスしなければならない進学英語コース
語学学校というと、普通の学校とは違いテストもゆるく行われているようなイメージがあるかもしれません。
General Englishと呼ばれる一般英語コースはテストに落ちてクラスが下がっても、なんてことなく期間が終われば修了認定がもらえますが、私の在籍した進学英語コースはそうもいきません。
学校に進学するためのコースなのでテストをパスしないと修了認定はもらえないのです。
(IELTSを使って大学院に進学することも可能です。実際私は進学英語コースを修了したけれど、私の行った大学院と語学学校は提携していなかったので、IELTSで進学しました。だけどこの時はまだ出願する大学院を決めていなかったので、まずはコース修了を目指していました)
早すぎる弱音
授業が終わった後、先生に話しかける元気もなかったけれど、これは言わなくてはと思い、勇気を振り絞って「先生の言っていることが全然わからないから、私このコースをパスするのは無理だと思う」と先生に伝えました。
今思い返せば先生もびっくりだったと思います。初日にいきなり絶望した生徒がいるわけですし。
でも先生はゆっくり、こう話してくれました。
「まだ初日だよ。もう少しがんばってみよう?」
この時は「いやもうわかりきってるじゃん」と思う自分と「そうか、まだ始まったばかりだし」と思う自分もいて、でも、どうしたらいいのかなと考えようとしていました。
先生にさよならした後も、落ち込みながらその日は帰宅。
出鼻をくじかれた初日だったのでした。
この続きは3/15(木)に更新します。
3日間のカルチャーギャップ
こんにちは、Tatsue(@_sueets)です。
オーストラリアには8年前に遊びに来ていたので、懐かしいものもあったのですが、生活していく目線となると少し視点が違いました。
今回は最初の3日間で驚いた、カルチャーギャップをご紹介します。
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1時間損するサマータイムの始まり
私が到着した翌日の日曜日。
10月第1週目の日曜日には時計が1時間戻ります。サマータイムの始まりです。
実はこのサマータイム、英語では "Daylight saving" という名前で、夏というより1年の半分、日中の日差しを活用するため時計をずらします。
オーストラリアではサマータイムを取り入れている所とそうでない所があります。私の住んでいたシドニーでは導入していて、10月の第1週目には1時間遅くなり、4月の第1週目の日曜日には1時間早くなります。
時計は夜中の3時に一斉にリセットされ、朝起きたらあら不思議。寝ていた時間が1時間短くなってしまっているというマジックです。
スマホや電波時計は勝手に変わってくれるのですが、アナログ時計は変わらないので要注意。
日本とシドニーとの時差はこれで2時間となり、半年間日本の方が2時間早くなります。(オーストラリア国内でも時差があったり、サマータイムを取り入れてない地域もあるので、日本との時差は一概には言えません)
私の体感としては、夜に家族や友達と連絡を取る時など時差1時間の時の方が気が楽でした。時差が2時間になると、シドニー夜9時で日本は夜の11時なので、夕ご飯の後に電話しようと思っても少しためらわれます。
睡眠時間が1時間短くなるので前日は1時間早めに寝る方がいいかも。なんか損した気分ですけどね。
初めてのお昼ごはん
初めてのお昼ご飯は兄がショッピングモールのフードコートに連れて行ってくれました。フードコートはケンタッキーなどの有名なチェーン店もあるけれど、中華やケバブといった他国のお料理も割と幅広くあります。
とりあえず何が何だかわからないので頼んだのは中華。確かおかずを3つ選んで$9.99とかいうやつ。
これが、良くなかった。
シドニーはお水が良くない、とかそういった事はありませんが、お腹が慣れるまではあまり冒険しない方がいいかもしれません。
私は半日以上腹痛に悩まされました。
たぶん油が良くなかったんだと思います。
その後何度かフードコートでチャイニーズを食べたけどお腹は痛くならなかったので、短期で行かれる方や初めの頃は気をつけてくださいね。
英語がワカラナイ
今でこそ、道端で知らない人に何語で話しかけられても笑顔で対応できますが(チャイニーズのおばちゃんには中国語で話しかけられるのがデフォルト)、
この頃はそんな心構えもなく、得意だったはずの英語も全く聞き取れず、土地勘もなく、の3本立てでパニックでした。
みなさんご存知かもしれませんが、オーストラリアは歴史的に英国寄りです。そして日本の英語教育はアメリカベースです。
つづりが違ったり、発音が違ったりも当たり前にします。
のちに「(イギリス英語を基準として)スタンダードな英語を話すのは全英語話者人口の2%しかいない」と教えてもらってから分かり始めるのですが、英語は算数のように正解が1つではないのです。
「日本で英語を勉強するより、外に出た方が早い」とはよく言いますが、これも理由の1つかもしれません。
私たち日本人にとって、英語は学校の科目のひとつであり、100点を目指すものであるがゆえ「これじゃなきゃだめだ」という固定観念が心の底にあります。
英語の正解が1つではない事を体感として知る事によって、苦手意識や完璧主義を取り除くきっかけができるようになると思います。
本当に、この頃は誰が何を言ってるか全然わかりませんでした。電車のアナウンスも意味不明(シドニーの電車はよく遅れたり、一本なくなったりします)、お店で話しかけられても「何言ってんの...」状態だったし、道端でにこやかに話しかけられても「誰この人...」でした。
私はびびりなので1年ぐらい道端やお店の人を恐れていましたが、話しかけてくる内容はパターンがあるので、それに慣れれば大概どうってことないです。
でもいまだに田舎の方のおじいちゃん達は訛りが強すぎて何言ってるかわかりません。
次回の更新では、いよいよ語学学校に通い始めます。
3/1(木)「語学学校(1) - 初日・先生が何言ってるかわからない」です。
2014年10月 - 海を渡る -
こんにちは、Tatsue(@_sueets)です。
今回の留学記は、いよいよ出発の日です。
10月第1週目の金曜日、私は海を渡りました。
かなりネガティブな始まりでした。前日の夜に食卓に上がった魚の塩焼きを見て、「こんな美味しいものはもう食べられないかもしれない」と大げさな事を考えてしまっていたからだと思います。
この日を一言で表すなら「不安」。
電車の旅
ど初っ端、私は名古屋駅から空港に向かう名鉄電車の中で泣いていました。
大学約4年間は京都で一人暮らしをしていたので、親元を離れることを初めてではありませんでしたが、ひとり不安と戦っていました。
京都に住んでいた間、寂しいことはあっても、あんなに不安な気持ちになったことはありませんでした。
24歳、秋。
自分の旅立ちで涙を流すには少し歳を重ねすぎてしまっているけれど、あの日私の目の前にはレールがありませんでした。これから一つずつパーツを組み合わせて目的地への電車を走らせようと思うと、不安でしょうがなかったのです。
語学学校に行って、コースを修了、IELTSを受験、合格点を取って、大学院に出願、オファーをもらう。単位を取得して卒業する。
道だけは一本、はるか遠くまで続いているはずでした。長い長い道のりです。
この日は特に、1人で初めて乗る飛行機もその不安を助長していました。
でも確かに覚えているのは、電車の中、空港に着く前には考え始めていました。
ずっと泣いててもしょうがないじゃない。自分で前に踏み出さなければ始まらない。って。
空の旅
飛行機は成田でトランジットだったので、
名古屋-東京(金曜の夕方着)
東京-シドニー(土曜の朝着/約9時間)
のスケジュールでした。
東京までの飛行機の中ではまだ気持ちを切り替えられず、割と縁起でもないことを考えていました。この飛行機落ちたらどうしよう、って、まだ国内なのに。
その不安で疲れてしまったのか、シドニーへの飛行機では爆睡していました。9時間もあるしね。映画を観て寝ました。
不安がもたらすもの
でも今思うと、この不安っていうものがとっても大事だったんじゃないかなと思います。このそわそわ感は2つほど、私にメリットを届けてくれました。
緊張の糸
日本が世界的に見ても、ほぼ一番と言っていいほど安全な国です。これは、海外に出て実感しました。夜道を一人で歩ける国は、ほとんどと言っていいほどありません。
オーストラリアは比較的治安が良く、夜道を歩けない、ということはなかったのですが、それでも日本の治安の良さとは訳が違います。
オーストラリアは様々な国から人が集まる移民国家なので、日本での常識はもちろん、共通認識の暗黙ルールというものがありません。「こんな事起こりえないだろう」と思うような事が起こるのです。(これが海外に出て面白い所でもあります。)
治安の面に関してもそうで、日本での感覚でいると気持ちに隙が出来て狙われやすくなります。なので、緊張の糸を張っておく事は大事なのです。
私の場合、出国前からかなり緊張していたので、犯罪に巻き込まれたり何かを盗まれたりという事は2年半で一度もありませんでした。(この緊張感に疲れてしまうこともありましたが)
海外に出るにあたって、そういう緊張の糸を張っておくことは大事だと思います。
"つらい"が成長を生む
1人の飛行機、長期滞在、異国での生活。
誰にだって初めてのことがあります。初めての事は未知数です。
インターネットで調べたりテレビで映像を見ても、自分の1回目は違います。自分で経験するからです。どんなことに関しても「経験する」ことは、実行に移す労力を要しますし、場合によっては費用がかかっている場合もあります。
「初めて」は未知数だからこそ不安が伴いますが、労力の分多く実になるものだと思います。
つらいと感じている時は、成長している証拠です
渡豪前、師がメッセージをくれました。
滞在中、私はこの言葉を何度も思い出すことになるのですが、
この留学生活の初日にとっても不安でつらかったことが、私を大きく成長させてくれたのだと感じています。
オーストラリアに着いて
向こうにいる兄が空港に迎えに来てくれて、もちろん家族がいることはわかりきっていたことだったんだけど、やっぱりどうしても不安でした。今思うと不思議です。
次回の更新では、最初の3日間のカルチャーショックをおとどけします。
2/15(木)「3日間のカルチャーギャップ」です。
- 渡航準備 -
こんにちは、Tatsueです。
ブログを書き始めて、気持ち的にはもう飛行機に乗ってオーストラリアに向かっていると言いたいところですが、初めに渡航準備について書いておきます。
あまり詳細に記録はしていなかったので、うろ覚えで役に立たないかもしれませんが、とりあえず書いておきますね。
私の場合、都市(シドニー)も目的(大学院留学)も決まっており、かつ留学エージェントも決まっていたので、そこの準備は割愛させていただきます。
留学エージェントさんとの出発前のカウンセリングはほとんどなく、問い合わせの際にお電話で1度お話しした以外はメールで全てやりとりしていただきました。おそらく大抵はエージェント探しや学校探しで時間を要すると思うのですが、私の場合は目的に合った学校を提案していただいたので、準備で特に「面倒臭い」とか「嫌だな」と感じたことはありませんでした。
大学院に出願するまでの流れ
大学院に入ると言っても、まず語学力が必要です。入学する大学院の基準を満たすため、私の場合は
- 語学学校にて進学英語コース(12週間)
- アイエルツ受験
- 出願
という流れで、ひとまず語学学校に通う事となりました。この進学英語コースでは、エッセイの書き方やディスカッション等を一通り教えてくれます。
語学学校の英語力テスト
エージェントから、どの学校が良いか打診をいただき、出発前にテストを受ける事になりました。テストは読み・書きのみで、メールにて送っていただきました。
もちろんカンニングしようと思えばできるテストではありますが、クラス分けのテストなので、ズルをしても意味がありません。私は図書館で時間を測ってやりました。
回答をスキャンしてメールでエージェントに送り、担当者が学校に送ってくださいます。
私の評価はライティングが少し弱いけれど頑張れば希望する進学英語の大学院コースについていけるという事だったので、そのまま申し込みを進めてもらいました。
ビザ
進学する大学院が決まっていなかったので、ひとまず語学学校の滞在分のみビザを申請する事となります。進学英語のコースは12週間でしたので、観光ビザで受講可能でした。
観光ビザは修学が可能ですが、就労はできません。1,200円程で申請できたと思います。可能滞在期間は3ヶ月です。
授業料の支払い
語学学校の費用は基本的にクレジットカードで支払う事ができます。大学院の授業料も1学期目以外はクレジットカード決済が可能でした。(なぜか大学院の1学期目の支払いは小切手でした)
また他の記事で触れますが、オーストラリアは日本よりもカード社会で、何を買うにしてもカードで決済が可能です。
(カフェなどは利用最低料金が決まっており、例えば$10以下は手数料がかかると言われる場合もあります。レジに注意書きが貼ってあります)
卒業証明書・成績証明書の取り寄せ
大学院に出願するのは少し先でしたが、英字の卒業証明書と成績証明書が必要であると知らされていました。
出身大学の事務室に電話したら、私が代金を郵送、それから発行して送り返してくれるとのことでした。(代金は切手での支払いだったと思います)
こちらは大学によって仕組みが異なりますし、郵便事故などを考慮してかなり前もって手配することをお勧めします。2枚ずつ取り寄せました。
航空券の手配
航空券は片道(日本→シドニー)で購入しました。片道で買うとちょっと割高になってしまったので、もし期間が決まっている方は航空会社のパックみたいなものを調べてみるといいかもしれません。
1年留学の友人は、帰りの日にちを後から変更できるプランを利用していると言っていました。
出国前の手配に関して覚えているのはこれくらいですね。
後は国際免許の書き換えとかも行ったかも。オーストラリアではバーなどに入る際の身分証で使えます。パスポート持ち歩きたくない人にオススメです。
次回の更新では、いよいよオーストラリアに旅立ちます!
2/1(木)「2014年10月 - 海を渡る」です。
2018年1月 - 振り返る
こんにちは、Tatsueです。
オーストラリア・シドニーでの大学院留学生活を終え、本帰国をしてから1年が経とうとしています。現在は日本でフリーランスとして映像に関わるお仕事をさせていただいています。
留学すると人生が変わる、とはよく言ったものです。留学生活は日々発見の連続で目まぐるしく、そんな非日常が日常となっていた私の人生は、180度とまではいかなくとも大きく変わったと感じています。
もっと言うと、帰国して日本に住んでいても日々人生は変わっているんだなとも、フリーランスとしてお仕事している中で感じています。人生と言うより、考え方・感じ方が変わったようでもあります。日本を飛び出し、自分の想像の範囲を超えた価値観に触れて、たくさん刺激を受けた結果です。
私を刺激してくれた要因は、異国で生活する、外国語を使いこなす(努力をする)、など挙げてみると様々ですが、一番の刺激は人との出会いでした。
会うと大きく両手を広げてハグしてくれるお友達。生徒の名前一人ひとり覚えている学校のスタッフ。グループワークで必ずと言って良いほど揉める留学生仲間。学校でへとへとになってもあったかく迎えてくれるハウスメイトたち。
2年半で出会った人との記憶が、新しい考え方や価値観の元となり、今の私をつくっていると思います。今回ブログで改めて留学生活をまとめようと思ったのは、この人たちとの出会いを、出会って感じたことを忘れてしまわないためです。
私の留学生活はたったの2年半でしたが、一番辛かったことは何、驚いたことは、と聞かれてもすぐには思い出せずにいる自分がいます。(辛いことはさっさと忘れてしまう主義なので、幸せに生きているとも言えます)
今回のブログ作成を通して、オーストラリアに置き忘れてしまった小さな思い出も、心のアルバムに載せてあげたいと思っています。
お友達の皆さまは、TwitterやFacebookにリアルタイムで更新していたお話を載せることになるかもしれません。時が経って違う見方で書けることもあると思うので、良ければ読んでみてください。
これから留学される方はオーストラリア限定になるかもしれませんが少しだけ大学院入学準備の参考にしていただけたらなと思います。
このブログは1月18日より隔週で木曜日に更新していく予定です。更新していない週はnoteにて、留学中に専攻していた映画づくりについてのお話をします。そちらも併せて、どうぞよろしくお願いいたします。
次回の更新は、1/18(木)「 - 渡航準備 - 」です。